引きこもりとそこからの脱出



引きこもりの体験

 

 

 

引きこもりの状態が悪いことだと考えている人は少なくありませんが、実際に当事者であった人の文章を読むと、そうではないことに気づかされます。つまり、引きこもりは自分を見つめなおす時間なのです。ただ、そこから脱出するためにはかなりのエネルギーが必要です。それを蓄えることができない人が長期化してしまうと言えます。

 

 

引きこもりを外から見ている人と当事者の間では大きな認識の違いが発生しています。無理して引きこもりを終わらせようと考えるのではなく、自然と終るように仕向けることが重要でしょう。

 

 

子どもや家族が引きこもりになってしまうと、家庭内の雰囲気が暗くなってしまうようです。しかし、悪いことをしているわけではありませんから、気にしなくてもいいのです。

 

 

引きこもりを体験した人は貴重な時間を過ごしたと思っています。もちろん、学校に行かなかった時間は友達がいませんから、気持ちを共有できないことは事実です。しかし、引きこもりから脱出した後はそれを冷静に見つめることができるのです。貴重な経験をしたのですから、人生の中できっと役に立つことでしょう。

 

 

引きこもりは事件ではありません。人生の中の一つの出来事にすぎないのです。あなたの周りに引きこもりの人がいたら、優しく微笑んでください。声をかける必要はありません。相手はきっとわかっています。そのお礼が何年か経って届くかもしれません。引きこもりを余裕をもって見つめられるようになれば心配することはありません。