引きこもりとそこからの脱出



引きこもりと母親

 

 

母親とは子どもにとって特別な存在です。もちろん、父親も特別ですが、子どもに接する立場が違うのです。子どもが引きこもりになった時に、それは顕著に表れます。

 

 

例えば、子どものためなら仕事を辞めてでも問題を解決したいと母親は思います。しかし、父親は仕事を辞められません。本当に辞めるかどうかではなく、その気持ちになれるかどうかという点です。

 

 

子どもの引きこもりからの脱出のために母親は何でもするでしょう。ただ、最初は自責の念だけが頭の中にあります。それは誰でも同じですが、まずは母親がその気持ちから脱出しなければなりません。後悔することよりもこれからのことを考えなければならないのです。

 

 

日常生活の中で、子どもと接する時間が長いのは母親です。引きこもりの解決も母親なしではできないでしょう。もっと自信を持ってくださいとカウンセラーは言うでしょう。言葉の意味はわかりますが、そのまま受け入れることができない母親もたくさんいます。子どもが引きこもりになって、母親まで引きこもりがちになることがあります。

 

 

子どもの気持ちに寄り添うため、自分まで何もできなくなるのです。そんな場合は、カウンセラーの言葉が有効でしょう。その言葉に救われたと感じた人もたくさんいるのです。いろいろな本を読んで、そのことから光が見えてくることもあります。脱出のためのドアはいろいろなところにあるのです。後から振り返ってみると、何が問題だったのかわからないことも少なくありません。