引きこもりとそこからの脱出



引きこもりと向き合う

 

 

 

引きこもりからの脱出はどうすればいいのでしょうか。確実な答えがあるわけではありません。当事者である子どもと家族、特に両親、そして学校で接する多くの人が絡んでいるからです。

 

 

どれかが一つだけの原因と言うことはありえません。両親に問題があるかもしれませんが、学校や友人関係にも影響されている可能性があります。つまり、引きこもりの原因を調べることには意味がありません。これからのことを考えるべきなのです。

 

 

引きこもりを早く脱出するためには、その状態と真正面から向き合うことが大切です。親が逃げてしまうことは子どもにとって大きな衝撃です。自分を守ってくれるはずの人がいなくなってしまうと思うのでしょう。

 

 

ただ、口で言うほど簡単に引きこもりを認めることはできないと思う人も少なくありません。自分の子供に限ってと思うのです。しかし、現実は目の前にあります。後ろを向いても事態はよくなりません。悪化していくばかりでしょう。子どもが小さい時はそれでいいと思うかもしれませんが、だんだんと大人になっても引きこもりの状態から抜け出せないのです。それが一番大きな問題として、社会に突き付けられています。

 

 

引きこもりになっている人の平均年齢は30歳と言われています。つまり、立派な大人が大半なのです。それでも生活できるのはどうしてでしょうか。両親がいるからです。子どもの時の引きこもりを見ないで過ごしてきた結果が大人の引きこもりを作り出していることに気づかなければなりません。